校長より一言(〜2021年)

「同窓生からの贈り物」

校長 小栗 英幸

 多治見北高等学校同窓生の皆様におかれましては、ますますご健勝、ご活躍のことと心からお喜び申し上げます。また、本校教育に対して日頃からご理解とご鞭撻を賜り、深く感謝申し上げます。

 平成30年度は同窓生の方から格別なご支援を三つ賜りました。改めてお礼を申し上げますとともに、ここで皆様へもご披露をさせていただきます。
 第一に、一回生の鈴木満様からの5,000万円のご寄附です。鈴木様は、自らを育んでくれた母校である北高に何かお返しができないかと考えられ、在校生向け給付型奨学金制度を創設されました。今年度の入学生から今後30年間、毎年3名に対して学習費の補助をさせていただきます。
 第二に、17回生の皆様からのドラムセットのご寄附です。17回生の皆様は、今年度還暦を迎えられることを記念して母校への記念品贈呈を計画され、過日寄贈いただきました。今年度の北辰祭初日に在校生に披露し、今後は、吹奏楽部の楽器として活用させていただきます。
 第三に、同窓会主催の東日本大震災復興支援ツアーの企画です。平成27年度から始められ、4回目の開催となる今年度は25名の生徒をご招待いただきました。1泊2日で被災地を巡り、被災された方の声を聞く貴重な機会となりました。

いずれのご支援も、卒業生から現役生への熱き思いであると同時に、同窓生に向けて「支援の志を受け継いでほしい」とのメッセージではないかと思っております。

 伝統は守るものではなく、築くもの、創るものであると考えます。時代とともに世の中の価値観は変化しますが、北高が生徒の夢を叶えるための力を育む場であることに変わりはないのです。北高は、北高であり続けるために、成長と進化を続けてまいります。
 今後ともご支援とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願いいたします。