校長より一言(〜2017年)

多治見北高等学校長 桜井正之

「飛躍の年」

多治見北高等学校同窓会同窓生の皆様には、ますますご活躍のことと心からお慶び申し上げます。日頃は本校の教育に対して格別なご理解とご支援を賜り心から感謝申し上げます。本校は今年で60周年目という節目を迎えます。近隣の学校と比べると年数は浅いのですが、先輩方の活躍により伝統ある学校として信頼を得られるようになりました。

さて、この節目に当たり岐阜県教育委員会よりSGH(スーパーグローバルハイスクール)という3年間の事業指定を受けました。この事業において、生徒がグローバル社会で活躍する「広い視野と大きな志」、並びに「高い学力と豊かな情報発信能力」を身に付けられるよう取り組んでいきます。事業内容は、グローバル社会で活躍するための機会を提供します。例えば、EMP(エンパワーメントプログラム)やTSP(多北サイエンスプログラム)などの活動に取り組み易くなるよう援助をします。また、各学年での課題研究もこの事業に取り入れていく予定です。本校のHPにもSGH事業のページを作り事業報告を出していきますので、今後ご覧いただけると幸いです。

7月29日・30日と東日本大震災復興支援ツアーに16名の生徒と共に参加させていただきました。今年も、同窓生の方々に力強いご協力をいただき充実した研修の機会となりました。現地での研修の中で被害に遭われた方々の生の声を聴かせていただき、その当時の恐怖や過酷な状況が切実に伝わってきました。参加した生徒たちも研修が進むにつれて震災当時の凄惨な状況を受け止め、復興が徐々に進行している中で自分たちに何ができるのか、どう行動したら良いのかを真剣に考えてくれました。また、釜石では釜石高校生徒会の皆さんとの交流も準備していただき、同年代の子どもたちがどのように震災を乗り越えたのか話し合えたことにとても感謝しております。このツアーを綿密に作り上げられた伊藤同窓会長およびご尽力いただいた同窓会同窓生の皆様に、この紙面をおかりしましてあらためてお礼申し上げます。

最後になりますが、同窓生の皆様が積み上げられた伝統を守り、校訓「自主・自律・自学」の精神を引き継ぎながら、人間性豊かな人材および社会に貢献できる人材の育成に努めるよう、教職員一同一丸となって努力する所存ですので、今後も格別なご支援を賜りますようお願い申し上げます。